黒藤川地区では戦前まではお盆の一六日に男たちが正泉寺に集まり、盆踊りをした。 まるく輪をつくり、各人がしめ太鼓を上下・左右に振り上げ、振りおろし、歌をうたいながら、ひろがったりせばまったりする、まことは簡単素朴で農民らしい踊りである。盆踊りというより、念仏踊りといった方があてはまっているようだ。