東日本大震災から1年が過ぎました。この日、ヤンボラに来ていた高校生で県社会福祉協議会主催の集いに参加しました。
 桜シートにメッセージを書いていきます。幼児から年配の方まで、たくさんのメッセージが集まっていました。

 被災地から愛媛に移ってきた子どもたちと、ゲストの加藤いづみさんと一緒に「見上げてごらん夜の星を」歌いました。
 会場入口の展示パネルには、松山城でのヤンボラの活動もしっかり紹介されてました。
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平成25年度 被災地支援ボランティア H25 Assistance for affected areas


 
ヤングボランティアセンターでは、昨年度、被災地での直接的な支援を新たな目標に加え、現地を訪問し被災地の方々との交流や児童館でのボランティア活動を行いました。そして遅れている復興の状況を知るとともに、支援活動の必要性を強く感じました。
 そこで、今年度もこの高校生の強い思いと、被災地の方々との「絆」を貴重なものととらえ、継続的な支援をしていくために、被災地の方々との再会や交流をとおして、人々が愛顔を取り戻す一助となるよう、高校生のアイデアを活かしたプレゼントの作成と現地でのボランティア活動を行いました。この「高校生による愛顔(えがお)でつながるヤンボラ被災地支援事業」に5つの高校から16名の生徒が参加しました。

  期間:平成25年6月~平成25年8月



1. 6月22日(土)被災地支援ボランティアミーティング① 「被災地へのプレゼントを考えよう」

       
 被災地支援ボランティアへは5つの高校から16名が参加しています。この日のミーティングは、活動内容や持参するプレゼントの検討です。  昨年度の活動内容が掲載された壁新聞を参考に、ミーティングを進めていきました。  活動内容は、児童クラブの訪問と畑の中の石拾い等の作業に決定しました。昨年度交流した子どもたちと再会できそうです。  プレゼントはクリアファイルやみきゃんのぬいぐるみと、みかんクッキーに決まりました。このみかんクッキーは、八幡浜高校商業研究部が障害者福祉施設と一緒に作っているものです。


2. 7月15日(月)被災地支援ボランティア事前研修会 「被災地の現状や交流プログラムを学ぼう」

       
 昨年に引き続き、被災地でのボランティア活動について、基礎的な知識や心構えを、県社協の喜安恒賀主幹補から教わりました。
 交流プログラムは、アート・レクリエーションクラブの井手操先生、栗田彰子先生に、バルーンアートの基礎を教えていただきました。
 バルーンアートの定番のダックスフントや剣とともに、金魚を教えていただきました。児童クラブの子どもたちと、たくさん作ってつなぐと面白い作品になりそうです。
 レクリエーションは、ラダーゲッターを体験しました。ひもの両端についたボールをはしご形の的にからめて点数を競うニュースポーツです。


3. 7月21日(日)被災地支援ボランティアミーティング② 「プレゼントづくりとバルーン練習」

       
 児童クラブへの記念品として、子どもたちと高校生のメッセージを記入した写真フレームを作成することにしました。
 3か所の児童クラブを訪問する予定ですので、高校生も3班に分かれて作業をしました。
 グループごとにバルーンアートの練習をしました。だんだんとバランスのいい作品が仕上がるようになってきました。
 ヤンボラセンター談話室の机の上が、練習作品で一杯になりました。さらに各自で作品のレパートリーを増やしていきます。


4. 8月5日(月)~8月8日(木)被災地支援ボランティア 「2度目の宮城県七ヶ浜町へ」

       
 8月5日(月)いよいよ出発の日を迎えました。緊張の面持ちで出発式に臨む高校生たちです。
 参加者を代表して、向井あゆ美さん(愛大附属)が仙波教育長に決意表明をし、被災地に向けて出発しました。  翌朝、現地へ到着。昨年はガレキが高く積まれていましたが、今は撤去されて整地作業が進んでいます。  仮設住宅は昨年と変わらない様子でした。復興は進んでいるようでも、まだ何も変わっていないところがありました。
 1日目は3つの班に分かれて、3か所の児童館を訪問し、子どもたちと交流しました。

 はまぎく児童館の玄関には、昨年訪問した時の寄せ書きがありました。再び来ることができて本当によかったと思いました。  みきゃんは小学生に人気でしたが、なぜかここが指定席になってしまいました。みきゃんは一応子犬で、パンダではないのだけれど・・・。
 お昼は一緒に海苔巻を作って食べました。この後、何本食べることになるかはご想像にお任せします。
     
 さくら保育館では、バルーンアートが1つにつながってオブジェのようになっていました。七ヶ浜の子どもたちの創造力はすごい!
 まつかぜ児童館では、ラダーゲッターを行いました。子どもたちも楽しかったようで、持参したかいがありました。  高校生から子どもたちへ持参したプレゼントを手渡しました。クリアファイルとみかんクッキーは保護者の方にも好評でした。  最後に一緒に子どもたちと握手をしてお別れするところです。再会できる日を楽しみにしています。
       
 宿泊先は七ヶ浜町内の、伊達家の仮宿がおかれた場所にちなんだ名前を持つ「御殿場」さんです。  「御殿場」の眼前には素晴らしい景色が広がっています。朝、周辺を歩いてみました。  しかし、沿岸部は例外なく津波の爪痕が残っています。道沿いのガードレールは当時のままです。  七ヶ浜町ボランティアセンターの前で集合写真を撮りました。左側にあったプレハブがなくなって、一回り小さくなった印象です。
 朝のマッチミーティングの様子です。静岡理工科大学と、全国大学生協のボランティアが来ていました。どちらも継続して支援を続けている団体です。

 七ヶ浜海遊ほのぼの農園は、町民のための農場です。津波で荒地になったところの草引きや石拾い等の作業をしました。炎天下での作業でしたが、効率よく取り組めました。   この案内表示板は、土の中に埋もれていたものを掘り出したそうです。
 午後は畑にもどしたところにそばの種を蒔きました。秋には復興の実りがあることを信じています。
       
 2年ぶりに田植えが行われたそうです。ため池の復旧が進まないことから、面積は元の1/3程度ということでした。  太平洋を眺める高校生たちです。平穏な海を見ながら何を思う?
 津波で破壊された防波堤の再建工事が始まっていました。堤防の高さは6.8mになるということでした。
 バスで足をのばして、日本三景の一つ松島が見えるところまで行きました。観光船が行き交う美しい宮城の海に感動しました。


5. 8月10日(土)・11日(日)壁新聞づくり「振り返りをしよう」

       
 ふりかえりの活動として、壁新聞をつくりました。心に残ったことを分かりやすくまとめていきます。
 A班は3つの班の中で、最も時間をかけて作ってくれました。事前研修と児童館訪問をまとめました。  B班は児童館訪問と、農園での作業の様子をまとめました。
 C班は児童館訪問と、七ヶ浜町の現在の様子をまとめました。
 作成した壁新聞は、えひめ生涯学習“夢”まつりで掲示します。